お客様は勿論のこと
施術をしている美容師側も絶対に避けたい施術の失敗
カットだと長い場合は切り直せば修正できますが、切り過ぎる、梳き過ぎるはどうしようもできません
カラーで濃く染まり過ぎてしまうと明るくするのに時間がかかります
パーマは細かいカールになると馴染ませるのは大変ですし
縮毛矯正はジリジリになると修正はかなり大変。。
どれも避けたい事故ですが今回はこの縮毛矯正の事故のお話
長年矯正をかけている方は経験したことあるのではないでしょうか??
オーバーダメージ(びびり毛、じりじりっとした髪)
髪の一部分、もしくはエリアが他の部分より著しく負担がかかってしまった状態になること
ここまで見た目で目立つような髪になることは薬液とアイロンワークが重ならないとならないので、ごくごく稀ですが
あれ??毛先に違和感。。なんか違う。。
じりじりしたような
とっても傷んだような
そんな状態になったことは一度はあるのではないでしょうか???
無いに越したことはないのですけどね・・。
ちなみにですが
この方は他店の矯正が甘い部分とオーバーダメージが重なっていてこのような状態になっていました。
このケースだと
このように綺麗にみせるようにすることが出来ました
それでも毛先のオーバーダメージを完全に綺麗にできたわけではありません。
見た目も手触りも違和感は出てしまっていました
時間をかけて切りつつ伸ばしつつで今はとってもキレイなヘアになっています
一度痛んでしまった髪は元には戻りません
見た目を綺麗に復活させることもかなり難しいです
出来る時もありますが、出来ないこともあります
博打的な要素が絶対に出てきます
なので
このようなヘアになってしまうであろう可能性を少しでも低くすることがとっても大事になってくるんです
どうしたら大失敗する可能性を少しでも下げる事が出来るのか???
・塗布等技術的なことを慎重にする
・薬剤のチカラを弱くする
・アイロンで髪に与える負担を抑える
ざっくりこの3つが矯正をしていくうえでとっても大事な要素なんです
が
勘のいい人は気づいていることでしょう
・薬剤のチカラを弱くする ・アイロンで髪に与える負担を抑える
って
そう
そうなんです
弱めれば弱めるほど、負担を抑えれば抑えるほど
癖残っちゃうんです。。。。。伸びないんです。。。。
ちょうどいいを目指して薬剤を設定していくべきなのですが
ちりちりになることを恐れて弱く弱くしていくと
かからないんですよね。。
これが縮毛矯正の難しいところなんです
強すぎると痛むし
弱すぎると全然伸びない
なので考えました
・髪の強度(硬い、柔らかい)
・癖の強さ、タイプ(波状毛、捻転毛、あと特殊と言われる連珠毛←コレ橋本は綺麗に伸ばせる自信ありません、すみません)
・毛量(多い、少ない)
・カラーの明るさ
・白髪の量
・矯正やパーマ、髪質改善等の履歴
いろんな要素を考慮して
薬剤を何段階かに分けて選べるようにしています
あとは個人個人得意なやり方があるので、アイロンの温度や圧力、ブラシの有無を選定していきます
なので大体の癖っ毛さんは
大丈夫
綺麗になります
↑
これはたにぐちの施術例
たにぐちなんかは自分も癖っ毛だから分かるポイントみたいなのがあるんですかね??
矯正をオーダーされるお客様も多いです
色々と検証を重ねて勉強して良いと判断した薬剤、工程を選んでいます
それでもムムムとうなるケースがあります
本日施術させて頂いたお客様もパッと見は毛も細め。そこまでカチカチの髪ではなく、癖も強いですが細かくはなく。
カラーもしていますし、そこそこ明るくなりやすい髪
これだけ聞いたらそこまで強い薬剤を使うのを躊躇う美容師さん多いと思うのですが(使われるのがお客様も怖いと思うのです)強さが強いと言われるメーカーの一番強い薬剤でも伸びません。
すこしアレンジ加えないと、まっったく伸びません
オーソドックスな手法ではびくともしません
いやホント何も変わりません
なぜ知っているかと言うと4年前に初回担当させて頂いた際、薬液を流した後に自分が経験したからです
工程的に薬剤を流してトリートメント加工をして乾かすことが多いのですが、薬剤を流している最中の髪を見て
と工程を切り替えました(普通はまず無い工程です)
そこで変に手を加えるより、薬液をもう一度塗布したほうがダメージを抑えて癖を伸ばすことができるから
時間はかかってしまいますが頑張ってリカバーしたことを今でも覚えています
過去にハードダメージにしてしまった経験や上記のような経験から
様子を見ながら回数を重ねて綺麗にしていく
そんな方法で施術していっています
イメージとしては【ゴルフ】
一度でパチっとハマれば最高です
でもホールインワンを無理に狙ってフルスイングしてOBになってしまう(ダメージさせてしまう)とリカバー出来ないコトもでてきます
それなら無理にホールインワンを狙わず、じょじょに回数を刻んでゴールを目指す
そんな方法
特に初回はデータが少なく選択が難しいことも多いです
少し弱いかもしれない???(といっても0.1とか、アイロンの握り具合とか微妙な設定ですが)
そんな設定でやってみて、そのデータを基に次回に設定を調整してやってみる
基本どの施術も毎回調整を重ねるのですが、最初から調整を重ねる前提で施術をすることもあるんです(もちろんお客様に説明をし、了承を得てですよ~)
施術例
初回来店時
癖が強めでどの美容院に行っても一回ではまず伸びない。
毎回2回美容院に行っていたというお客様
わかりますでしょうか??
矯正がかけたはずの場所が伸びていない場所もあり
来店周期から考えても
この辺りは伸びていて欲しいところでした
一番気にされていた
襟足はその特徴が顕著でした
初回は
少し甘い仕上がりになってしまい
一番気にされていた襟足の根本は伸びても、中間~毛先の修正が甘い結果となってしまいました
考察としては
過去の美容師さんが伸ばせていなので、かなり強い薬剤でないと伸ばせない
それでも髪が水をそこまで弾かないので、もしかすると薬剤を吸い込みすぎてハードダメージになるかもしれない
使用薬剤はクオライン280ベースなのでかなり強いのですが、それでもこの結果
その結果を踏まえて2回目
一度目よりもすっきりとして伸び具合
ヴォリュームの落ち着き具合が違いますよね??
100%ではないですが襟足具合も整ってきています
次回は根本のクセを中心にアプローチ
中間~毛先の甘い部分は薬剤を使うとダメージが怖い部分も多いので酸熱トリートメント等でアプローチしていければ時間も短く綺麗に出来ると考えています
カータではスタッフにも
『大失敗しそうな施術は避けて、リスクの少ない仕事を』
と伝えています
大成功した。そのときはイイかもしれません
でもリスクが高い仕事はどこかで必ず綻びがでます
なので大成功よりも大失敗を避けて、いつでも一定以上の施術レベルを保てるように
【末永いお付き合いのために】
そんな想いで仕事をさせて頂いております
色んな美容師さんがいるので色んなやり方があります
絶対的な正解なんてないと思ってます
カータはじょじょにじょじょに、でも確実に初回よりも2度3度回数を重ねるとキレイになっていく
ちょっと先の自分にワクワクできる
そんなサロンを目指しています
例年これから先の時期は縮毛矯正のオーダーが増えて(今年は今もかなり増えていますが笑
成功例も、ちょっと残念な事例もよく見聞きする季節
カットもカラーも勿論そうなのですが
繰り返しになりますが矯正だけは特に今までの施術のデータが大事になります
そんな感じでサロンを選んでしまうともしかしたら自分の思い通りの仕上がりにはならないかもしれません
別にカータじゃなくったっていいんです
結果綺麗になれればどこだっていいので、サロン選び、美容師さん選びは矯正のときは慎重に!
ポータルサイトの写真とか値段だけで選ばず、SNSの発信や施術例なんかも流し見しておくと安心できますよ~
ではでは
↓ご予約、ご相談はこちらでもお受けしております↓
カータはこんな方にご好評頂いています↓
https://www.karta-hair.com/news/a773
お店への行き方↓
https://www.karta-hair.com/news/a770
2度目以降の方はコチラをご覧ください↓
https://www.karta-hair.com/news/a775
ご予約方法↓
https://www.karta-hair.com/news/a765
カルテサービス『美歴』とは?↓
https://www.karta-hair.com/news/a886
ホットペッパービューティー ネット予約↓
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000311701/