

最近、SNSなどで
「トリートメントなんて意味がないからしないほうがいい!」
という投稿を目にする方が増えています。
実際にお客様からも、
「それって本当なんですか?」
というご質問をよくいただきます。
今回は、美容師の視点から“本当のところ”をお伝えします。
先に結論から。
トリートメントにはしっかりと意味があります。
ただし、「髪を修復する」のではなく「補修・保護する」ものです。
髪の毛は“死活細胞”と呼ばれ、
一度傷んでしまうと自然に再生することはありません。
この点は、トリートメント否定派の意見と同じで、確かに正しいです。
しかし、そこから導き出す
「だから何をしても意味がない」という結論は誤りです。
髪の毛は大きく分けて3層構造になっています。
外側から順に
1️⃣ キューティクル(表面のうろこ状の膜)
2️⃣ コルテックス(髪の弾力や強度を保つ部分)
3️⃣ メデュラ(中心部)

ダメージを受けると、このキューティクルが剥がれ、
内部のコルテックスの栄養が流出しやすくなります。
ここでトリートメントの出番です。
といった**“構造補修”**の働きをします。
これによって、髪は柔らかくまとまりやすくなり、ツヤも出ます。
私はお客様にいつもこうお聞きしています。
「カータでトリートメントをした翌日、シャンプーしてみて手触りどうでしたか?」
ほとんどの方が「良くなった」「サラサラになった」と感じてくださいます。
それこそが“トリートメントの意味”です。
逆に、以前は定期的にされていた方が間隔を空けると、
明らかに髪の状態が低下することも多く見られます。
つまり、継続ケアによって髪のコンディションを安定維持できるんです。
トリートメントにも種類があり、
市販のもの・サロン専用・内部補修タイプ・コーティングタイプなど、
目的や構造が異なります。
カータでは、髪の状態・カラー履歴・薬剤ダメージ・pHなどを見極めて、
その時の髪に最も合う組み合わせで調合しています。
一度で“劇的に直る”ものではなく、
定期的に積み重ねることで、内部環境を安定させるケアです。
他サロン様の施術内容までは分かりませんが、
少なくともカータのトリートメントは、実際に結果が出ています。
もし不安な方は、一度“あえてトリートメントをしない”で様子を見ても構いません。
ただし、その際は「手触り悪くなった!」と怒らないでくださいね(笑)
カータでは、
「髪を美しく保ち続ける」ことを目的に、
手間も時間も惜しまず、誠実にケアさせていただいています。
安心してお任せください。
ではでは。